査定では、使用感のあるUチップモデル特有のポイントを中心に細かく確認しています。
1.Uチップのステッチラインの状態
U字部分のステッチはこのモデルの印象を左右するため、ほつれや歪みがないかを確認します。ステッチが乱れていると見た目の印象が大きく崩れますが、今回は縫い目のピッチも均一で乱れが少なく、立体感のあるきれいなラインを維持しており、丁寧に履かれていたことがうかがえる状態でした。
2.アッパーレザーの履きジワと質感
履きジワの入り方から使用状況とサイズ適合を判断します。深く不規則なシワは評価を下げる要因になりますが、今回は甲全体にかけて均一で無理のないシワが形成されており、革の油分バランスも保たれているため、質感の良さが維持されていました。
3.トゥ周りのボリューム維持
ラスト292特有の丸みが保たれているかを確認します。潰れや左右差がある場合はマイナス評価となりますが、今回は芯材の張りも十分に残っており、立体的なフォルムが崩れていない点を評価しています。
4.ダイナイトソールの摩耗状態
ラバーソール特有の減り方を確認し、滑り止めパターンの残り具合をチェックします。摩耗が進みすぎている場合は交換前提となりますが、今回はヒールから前足部にかけて均等に減っており、溝もしっかり残っているため実用面でも問題のない状態でした。
5.ヒールカウンターのホールド状態
踵部分の変形や潰れ具合を確認します。ホールド感が損なわれていると履き心地に影響しますが、今回は過度な変形が見られず、内側の擦れも軽度に留まっているため、しっかりとした形状を維持していました。
6.インソールとシューツリーの影響
インソールの沈み込み具合に加え、純正シューツリーの使用による形状維持も評価対象となります。沈み込みが強すぎる場合はフィットに影響しますが、今回は適度な範囲に収まっており、シューツリーの併用によって全体のコンディションが良好に保たれていました。
7.付属品の有無と状態
純正シューズ袋やシューツリーの有無は再販時の価値に影響します。欠品している場合は評価が下がることもありますが、今回はどちらも揃っており、使用感のある個体であっても全体の印象を底上げする要素としてプラスに働いています。
これらを総合的に評価し、今回の買取価格は40,000円となりました。ジョンロブ バロスは流通量こそ多くないものの、ディテールや状態次第で安定した評価が得られるモデルです。特にUチップは履き込み方がそのまま価値に反映されるため、適切に使用・保管されている個体ほど中古市場での評価が伸びやすい傾向があります。